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クラウドセキュリティで役立つAWS、Azure、Google Cloudの資格を徹底解説!

はじめに

クラウドの活用が急速に進む中で、セキュリティの重要性はますます高まっています。特に、AWS、Azure、Google Cloudといった大手クラウドベンダーを利用する企業では、専門的な知識とスキルを持ったセキュリティ人材が強く求められています。
その専門性の裏付けとして注目されているのが、各クラウドベンダーが提供するセキュリティ関連資格です。資格を取得することで、知識の体系化や最新技術の理解が進むだけでなく、社内外に対して専門性を客観的に示すことができます。
本記事では、主要クラウドサービスごとの代表的なセキュリティ資格について、内容、学習に必要な時間、業務で発揮できるスキルレベルを整理し、さらにキャリア形成対してどう役立つかを詳しく解説します。

各資格について紹介

AWSのセキュリティ関連の資格

AWS Certified SysOps Administrator – Associate

 内容:AWSの運用・管理に特化した資格。モニタリング、バックアップ、自動化、セキュリティ設定など運用業務で必要な知識を中心に習得する資格です。
学習時間:80〜100時間(1日2時間学習で1.5〜2か月程度)
業務スキルレベル:運用設計や日常の運用作業が可能。障害対応やパフォーマンス監視、運用自動化の設定を担えるレベル。

AWS Certified Security – Specialty
 内容:AWS Certified Security – Specialtyは、AWS上でのセキュリティの専門知識を証明する資格です。受験者は、AWSサービスにおけるリスク管理、データ保護、アクセスコントロール、セキュリティ監査などのスキルを証明します。また、具体的なケーススタディに基づく問題が出題され、実務に即した知識が要求されます。
学習時間:80時間(1日2時間)
業務スキルレベル:この資格を取得することで、AWS環境での安全なアーキテクチャの設計や、AWSリソースにおけるセキュリティの実装ができるようになります。また、クライアントや上司とのコミュニケーションにおいて、セキュリティ関連の提案やリスク評価を行うスキルも身につきます。

Azureのセキュリティ関連の資格

Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate (SC-300)
内容:Azure AD(Entra ID)を中心に、IDライフサイクル、MFA、条件付きアクセス、SSOなどを扱い、ゼロトラストの基盤となるID管理を身につける資格です。
学習時間:50〜70時間(1日2時間で1〜1.5か月)
必要資格:なし
業務スキルレベル:企業のID基盤をAzure上で設計・運用でき、ゼロトラスト導入に直結する実践スキルを持つレベル。

Microsoft Certified: Information Protection and Compliance Administrator Associate (SC-400)
内容:データ分類、暗号化、DLP、監査ログ、規制準拠など、Microsoft 365とAzure全般のセキュリティ実装を幅広く習得する資格です。
学習時間:50〜70時間(1日2時間で1〜1.5か月)
必要資格:なし
業務スキルレベル:組織内のデータ保護や規制対応を担い、情報漏えい防止やコンプライアンス維持を実務で担当できるレベル。


Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate(AZ-500)
内容:ネットワーク防御、脅威検知、ID保護、Key Vault、Defender連携などAzure全般のセキュリティ実装を幅広くカバー。
学習時間:60〜80時間(1日2時間で1〜1.5か月)
必要資格:なし
業務スキルレベル:Azure環境でのセキュリティ設計・実装・監視を一貫して担当でき、SOCやクラウドセキュリティエンジニアとして即戦力になるレベル。


Microsoft Certified: Cybersecurity Architect Expert (SC-100)
内容:Azure、Microsoft 365、オンプレ・ハイブリッドを含めた全社的なセキュリティ戦略設計について問われ、ゼロトラストやリスク管理を経営視点で扱うスキルを習得する資格です。
学習時間:100〜150時間(1日2時間で2〜3か月)
必要資格:以下のAssociate資格のうち2つ以上が必須
 ・SC-300(Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associate
 ・SC-400(Microsoft Certified: Information Protection and Compliance Administrator Associate
 ・AZ-500(Microsoft Certified: Azure Security Engineer Associate
業務スキルレベル:組織横断的なセキュリティアーキテクチャを設計・リードでき、CISO直下で戦略策定に携わることができるレベル。

Google Cloudのセキュリティ関連の資格

Google Cloud Cybersecurity Certificate
内容:Google Cloud上でのセキュリティ運用に必要な基礎スキルを習得するための初心者向け資格です。
学習時間:約40〜60時間(1日2時間で3週間〜1か月)
業務スキルレベル:クラウドセキュリティの基本を学び、セキュリティアナリストやインシデントレスポンス担当者としての役割を担えるレベル。


Google Professional Cloud Security Engineer
内容:Google Professional Cloud Security Engineerでは、Google Cloud Platform(GCP)におけるセキュリティの設計、実装、管理能力を評価します。受験者は、GCP上でのネットワークセキュリティ、データセキュリティ、セキュリティポリシーの適用などに関する知識を発展させます。特に、GCP特有のサービスに対するセキュリティ管理の理解が重視されます。
学習時間:75時間(1日2時間)
業務スキルレベル:この資格を取得すれば、Google Cloud環境でのセキュリティポリシーの策定や、リソースに対するアクセス管理、脆弱性の評価と対策が行えるようになります。また、具体的なセキュリティプラクティスに基づいた安全なクラウドアーキテクチャを設計する能力も身につきます。

まとめ

この記事では、AWS、Azure、Google Cloudの各クラウドベンダーにおけるセキュリティ関連の資格を紹介しました。それぞれの資格は、特定のスキルや知識を要するものであり、取得に伴う学習時間や業務スキルレベルについても詳しく解説しました。これらの資格を活用することで、クラウドセキュリティの専門家としてのキャリアをより確かなものにし、自社のデジタル資産を守るための強力な武器となります。皆様も資格取得のステップを計画し、自身のスキルを向上させていきましょう。

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