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クラウドセキュリティで重要なCIS Controlsと各製品の適応率の差

はじめに

クラウドセキュリティにおいてCIS Controlsは、どんなCSPM製品を使っても真っ先にスキャンするように言われます。そこで今回はCIS Controlsの重要性について解説し、各製品でスキャンした場合の結果の違いを紹介します。

セキュリティ対策に悩む方々にとって、有益な情報が満載ですので、ぜひ最後までご覧ください。また、同じCIS Controlsの項目に従ってスキャンしても、各製品でスキャン結果は異なりますので導入製品を検討中の方は必見です。

目次[非表示]

  1. 1.はじめに
  2. 2.CIS Controlsとは?
  3. 3.クラウドセキュリティにおけるCIS Controlsの重要性
  4. 4.CIS Controlsの具体例と実施方法
  5. 5.各製品の比較
  6. 6.まとめ

CIS Controlsとは?

CIS Controls(CISコントロール)は、Center for Internet Security(CIS)によって策定された、サイバーセキュリティのためのベストプラクティスや管理手法のフレームワークです。

CIS Controlsは、具体的な行動指針を示すことで、企業がどのようにサイバーセキュリティリスクを管理すべきかを明確化しています。これにより、中小企業から大企業まで、さまざまな規模の組織が自社に合ったセキュリティ対策を簡単に導入できるようになります。

クラウドセキュリティにおけるCIS Controlsの重要性

クラウド環境はその特性上、従来のオンプレミス環境とは異なるセキュリティ課題を抱えています。企業が提供するサービスがネットワーク越しにアクセスされるため、悪意のある攻撃者にとっては狙いやすいターゲットとなります。現時点の最新であるCIS Controls v8は、18の対策分類に整理されています。それぞれのコントロールは、サイバーセキュリティの幅広い分野で具体的なアクションで分解されています。

たとえば、広すぎるIAM権限の付与は侵害時に影響が広範囲に及びやすいですし、ストレージサービスの公開範囲を誤ると情報漏洩に直結します。こうしたクラウド基盤で注意すべき項目が網羅されているため、クラウドセキュリティにおけるCSPMはまずCIS Controlsをチェックするのが一般的です。

CIS Controlsの具体例と実施方法

CIS Controlsには Implementation Groups (IG1〜IG3) という考え方があります。

IG1:中小企業・セキュリティ初心者向け(最小限の必須対策) 
IG2:中規模以上・ある程度セキュリティ体制がある組織向け 
IG3:高度なセキュリティが必要な組織(金融、重要インフラ等)


組織の状態にもよりますが、まずはIG1の必須対策から目指すのもよいでしょう。
その実施方法ですが、CIS Controlsは項目が公開されているのでその気になればそれを読んで自力で対応をすることができます。リソース面やノウハウに頼む場合は専門の業者に頼るのもよいでしょう。

もっともお手軽なのはツールを使ってスキャンをすることです。各パブリッククラウドのマネージドサービスでスキャンすることも可能ですし、セキュリティベンダーによる専門製品もあります。

各製品の比較

CIS Controlsの項目自体は同じでも、各製品でスキャン結果は異なります。また、結果が同じでも解説内容の充実度合いは千差万別です。今回は、CIS Controlsの中でも特にCIS AWS Foundations Benchmark v3.0.0に準拠しているかどうかの数字をご紹介します。

弊社で2025年1月時点に検証した結果、CIS AWS Foundations Benchmark v3.0.0 に対する準拠率は以下のとおりでした。


AWS環境を前提にした同じベンチマークで比較しても、Cloudbaseは最も高い準拠率を実現しました。この差は単なる数字の違いではなく、「監査で指摘されにくい」「設定の抜け漏れを減らせる」 といった実務上の安心感に直結します。

一見すると数%の差に見えますが、この差は実務において大きな意味を持ちます。例えば、AWS Security HubはAWS環境に特化しており有効ですが、マルチクラウド環境では各クラウドの対応が不足しがちです。また、Microsoft Defender for CloudはAzureに最適化されている一方、CIS Controls全体への対応度は相対的に低めです。

それに対してCloudbaseは、AWS・Azure・GCPを含むマルチクラウドやハイブリッド環境でも高い準拠率を維持できるため、監査対応の工数削減やセキュリティ体制の抜け漏れ防止に直結します。結果として、「安心感のあるセキュリティ基盤を短期間で構築できる」 という点が大きな強みとなります。

詳細な各CIS Controlsの準拠状況については、以下の資料をご覧ください。具体的にどの製品でどんな項目で差が出たのか、弊社エンジニアが検証した結果を記載しています。比較検討されている方の参考になれば幸いです。

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  CIS AWS Foundations Benchmark v3.0.0に対する各製品の準拠率比較 資料ダウンロード CIS Controlsの重要性について解説し、各製品でスキャンした場合の結果の違いをまとめた資料です。 同じCIS Controlsの項目に従ってスキャンしても、各製品でスキャン結果は異なりますので導入製品を検討中の方は必見です。 株式会社電通総研セキュアソリューション - ソリューションサイト

まとめ

この記事では、クラウドセキュリティにおけるCIS Controlsの重要性とその具体的な実施方法について解説しました。効果的なセキュリティ対策を講じることで、企業の情報資産を守ることが可能です。今後のクラウドセキュリティ対策の第一歩として、CIS Controlsを理解して活用することは重要です。

また、具体的な取り組みや質問がある方は、ぜひ弊社のような専門のセキュリティコンサルタントに相談を検討してみてください。


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